食品編
22 2012年4月から食品の基準値が厳しくなったということですが、どのようなものですか?
2012年4月から、食品中の放射性セシウムについて、暫定規制値から新しい基準値になりました。
これまでの暫定規制値に適合する食品でも、健康への影響はないと評価されていますが、今回、食品の安全と安心をより一層確保するため、 年間の目標線量を、国際放射線防護委員会(ICR)の非常時の基準を踏まえた5ミリシーベルト(mSv)から、 コーデックス委員会(※)の平常時におけるガイドラインを踏まえた1mSvに引き下げました。
この管理目標線量に基づき、4つの食品区分ごとに、新しい基準値を設定しました。
暫定規制値(Bq/kg) | |
(年間被ばく線量 5mSv) | |
飲料水 | 200 |
牛乳・乳製品 | |
野菜類 | 500 |
穀類 | |
肉・卵・魚・その他 |
基準値(Bq/kg) | |
(年間被ばく線量 1mSv) | |
飲料水 | 10 |
牛乳・乳製品 | 50 |
乳児用食品 | 50 |
一般食品 | 100 |
https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/iken/dl/120117-1-03-01.pdf
コーデックス委員会は、消費者の健康の保護、食品の公正な貿易の確保等を目的として、1963年に設置された国際的な政府間機関であり、 国際食品規格(コーデックス規格)の策定等を行っています(我が国は1966年より加盟)。
コーデックス委員会の下に、計29部会(休会中の部会も含む)が設けられており、部会は、加盟国の中から選ばれたホスト国が運営しています。
加盟国:184カ国、1加盟機関(EU)(2011年2月現在) 事務局:FAO本部(ローマ)
23 都内に流通している農産物について、どのように安全を確保していますか?
農産物等の放射性物質汚染を確認するためには、作付状況や出荷時期が把握できる生産地において、出荷前に検査することが最も確実です。 そこで、東京都を含めた各自治体では、管内で生産された農産物等について検査を実施して公表しています。 平成24年4月からは、これまでに集積された検査結果や、新基準値の施行を踏まえて検査計画を見直し、よりきめ細かく検査することとなりました。
検査の結果、基準値を超える食品が見つかった場合は、原子力災害対策特別措置法に基づき、当該地域の食品について出荷制限等が、 原子力災害対策本部長から関係知事等に指示される仕組みになっています。 都では都内の小売店に流通している食品について、大人や子供が日常的に摂取する食品を中心にモニタリング検査を実施しています。
こうした取り組みにより、基準値を超えるものが流通しないようにしています。
24 東京都が実施した、食品の放射性物質検査結果を教えてください。
検査結果は下記のリンクからご覧ください。なお、全国の検査状況については、厚生労働省のホームページをご参照ください。「食品中の放射性物質の検査結果」に掲載されています。
https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/toukei/nourin/nousanbutu/
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/shokuhin/ryuutuu/index.html
https://www.mhlw.go.jp/shinsai_jouhou/shokuhin.html
25 家庭菜園で採れた野菜は食べても大丈夫ですか?
都内産の農産物等に対しては、これまでに出荷制限等が行われた事はありませんが、 もし今後、お住まいの地域で出荷制限等が行われた場合には、家庭菜園で採れたものであっても、出荷制限対象品目は食べることを控えた方がよいと思われます。
なお、出荷制限等の対象となっている品目や地域は、厚生労働省のホームページをご参照ください。「現在の出荷制限・摂取制限の指示の一覧」に掲載されています。
https://www.mhlw.go.jp/shinsai_jouhou/shokuhin.html
26 手元にある野菜の放射性物質について、都で検査してもらえませんか?
東京都では、農産物や水道水等の検査に分析機器を使用しているため、一般の方からの検査依頼は受け付けていません。民間の検査機関へお問合せください。
27 食品の基準値の、放射能の単位は「ベクレル」で示されていますが、「シーベルト」との関係はどのようになっていますか?
放射線は、ある原子核が別の原子核に変化(壊変)する際に放出されます。 1Bq(ベクレル)は、1秒間に1個の原子核が壊変して放射線を出す能力(放射能)を表し、数値が大きいほど、壊変する原子核の数(放出する放射線の量数)が多いことになります。
ただし、放射性物質の種類によって放出される放射線の種類やエネルギーが異なりますので、 同じ1,000Bqの放射能を体内に入れたとしても、放射性物質の種類が 違えば、人の体に与える影響の大きさは異なります。 そこで、人が放射線を受けた場合の影響の度合いを示す共通の単位が必要になります。これが、Sv(シーベルト)です。 被ばく量の評価結果が同じ1Svであれば、人体に与える影響の程度は同じだということになります。
500Bq/kgの放射性セシウム137が検出された飲食物を1kg食べた場合の人体(成人)へのその後の影響の大きさは、
500×1.3×10-5※=0.0065mSv(ミリシーベルト=Svの1/1,000)となります。
300Bq/kg放射性ヨウ素131が検出された飲食物を1kg食べた場合の人体(成人)へのその後の影響の大きさは、
300×1.6×10-5※=0.0048mSvとなります。
(消費者庁 食品と放射能Q&Aより引用)
なお、食品と放射能に関する基礎知識、食品の放射性物質に関する規制、出荷制限の考え方等については、国がQ&A等を示していますので、ご参照ください。
https://www.fsc.go.jp/sonota/radio_hyoka.html